ニュース&トピックス | 東京法律事務所

2014年のニュース

事件紹介

福島原発事故の被害賠償を求める取り組み

◆福島原発被害弁護団
弁護団のとりくみ

「福島原発被害弁護団」とは
「あやまれ、つぐなえ、なくせ放射能公害」をモットーに、福島第一原発事故による被害の原状回復と完全賠償を求めて、政府や東京電力を相手に被害者とともにたたかう弁護団です。当事務所の笹山尚人弁護士が弁護団事務局長、今泉義竜弁護士、山添拓弁護士、長谷川悠美弁護士が参加しています。
2011年10月16日に結成され、福島県や首都圏など全国に約90名の弁護団員がおり、福島県いわき市を中心に、被害者の相談活動や裁判に取り組んでいます。また、東京電力と月1回の直接交渉も行っています。
福島地裁いわき支部で取り組む二つの裁判
「避難者訴訟」と呼ばれる裁判は、放射能汚染の特に厳しい帰還困難区域など、強制的に避難させられた地域の人々が、不動産などの財物損害やふるさとを喪失したことによる慰謝料を請求するものです。現在、計115世帯354名の原告がいます。
「いわき市民訴訟」と呼ばれる裁判は、福島県浜通り地域最大の都市であるいわき市民約1400名が国と東電を相手に損害賠償を求めているものです。いわき市は事故後、情報の錯綜の末に人口35万人の都市から人影がなくなり大混乱となりました。現在も低線量下での生活を強いられていますが、「区域外」を理由として、政府や国は被害がないものと扱っています。

当事者の声
「もし本当に世の中に正義があるならば、私は東京電力に問いたいと思います。なぜ多くの住民がいまなお辛く苦しい先の見えない日々を過ごしているのか。地域コミュニティを破壊したのは誰なのか。古里が大好きだった若者から、そこに戻ることを奪ったのは誰なのか。若い家族に自然豊かな場所での子育てを断念させたのは誰なのか。働き盛りの人々から仕事を奪い、理不尽な退職や転勤を余儀なくさせたのは誰なのか。先祖代々守り受け継がれた土地を汚し、そこに住むことを奪ったのは誰なのか。一生懸命働いてやっと建てた夢のマイホームを奪ったのは誰なのか。長引く避難生活で雨漏りし屋根が落ちカビが生え、ネズミが住みつき糞尿まみれになった家にしてしまったのは誰なのか。慣れ親しんだ土地からやむを得ず避難し見知らぬ土地で仕事を探すことになったのは誰のせいなのか。転校先で『放射能が移る』といじめられ、学校に行けなくなって苦しんでいる子ども達から笑顔を奪ったのは誰なのか。なぜ私の伯母は亡くなってしまったのか。叔父は寝たきりになったのか。なぜ母は大熊町の自宅を追い出されたのか。なぜ父のお墓は無残に放置されているのか。」(2012年10月2日、避難者訴訟第1回期日での原告団事務局長・金井直子さんの意見陳述より)

福島原発被害弁護団
HP http://www.kanzen-baisho.com/

◆生業を返せ!地域を返せ!福島原発事故被害弁護団(なりわい弁護団)
弁護団のとりくみ

◆生業を返せ!地域を返せ!福島原発事故被害弁護団(なりわい弁護団)
弁護団のとりくみ

「生業を返せ!地域を返せ!」福島原発訴訟とは

原告 福島県と隣接県の放射能汚染に曝された住民(避難した人も含め)
被告 原発事故に責任を負う東電と国に
権利 「放射性物質によって汚染されていない環境において生活する権利」を侵害されたことに基づき
請求 (1)事故による放射能汚染のない環境に戻せ
(2)それまで毎月5万円の慰謝料を支払え

と請求する裁判です。
目的 福島原発事故についての国と東電の責任を明らかにして、そのことを通じて、
(1)原状の回復(元の地域に戻せ!)
(2)原発の廃炉
(3)住民の健康対策の充実
などを要求します。
2013年3月11日の第1次提訴を皮切りに、現在第3次提訴まで行い、原告団は合計約2600名となっています。弁護団は、2011年10月30日に結成され、福島県内はもちろん、宮城、山形、栃木、神奈川、東京、沖縄の弁護士約70名が結集しています。当事務所の、青龍美和子弁護士、山添拓弁護士が、弁護団に参加しています。
 
生業を返せ!地域を返せ!福島原発事故被害弁護団(なりわい弁護団)
HP http://www.nariwaisoshou.jp/
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