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2011年のニュース

事件紹介

Wリーグで活躍した川村李沙選手が、シャンソン化粧品を提訴しました。

「帰化させといて日本代表ダメならクビ」(スポーツ報知)「解雇は一方的」(毎日新聞)

11月5日付の新聞各紙の報道です。11月28日、フジテレビスーパーニュースでも、本件が報道されました。

川村選手は、WJBL(バスケットボール女子日本リーグ機構)に参加しているバスケットボールチーム「シャンソンVマジック」のメンバーとして2009年〜2010年、2010年〜2011年のシーズンで活躍しました。2010年4月には、日本ナショナルチームメンバーとして選出されています。

川村李沙選手は、元の名前を李莎莎さんと言い、中華人民共和国遼寧省の出身で、10歳でバスケットボールを始め、同省のジュニアチーム、ユースチームで活躍。1999年8月にはジュニアの中国ナショナルチームに選抜され,日本の広島市で行われた日中韓の試合に出場。12月,ユースの中国ナショナルチームに選抜されました。2000年12月には,原告も参加したアジアのジュニア大会(U−18)で中国チームの優勝に貢献した。2001年U−19世界選手権に19歳で中国代表として出場しています。

2000年7月には、遼寧省のプロチームに参加、プロのバスケットボール選手として活動。プロチームへの参加は、中国では国家公務員としての地位を取得することであり、選手としての引退後も国が職を保障することを意味します。

2003年9月、シャンソン化粧品は、川村選手に対し、日本国籍取得の申請を行い、2年後にはWリーグで活躍できること、将来バスケット選手として辞めてもシャンソンで働くようにして生活を保障するので、生活の心配はないこと等を約束して、川村選手に来日してもらい、シャンソン化粧品に入社させます。川村選手にとっては、中国での国家公務員という安定した地位と将来の保障をなげうってでの来日でした。

しかし実際にWリーグで活躍できるためには、日本国籍の取得が必要であり、川村選手は、国籍を取得する2009年2月まで、プロ選手として活躍することはできませんでした。

2009年2月にようやく日本国籍を取得した川村選手は、2009年シーズンからシャンソンVマジックの選手としてWリーグで活躍し、その実績をかわれてナショナルチームメンバーとして選出されました。

ところが、2010年9月、2001年のU−19世界選手権に中国代表として参加したことから、国際バスケットボール連盟(FIBA)の国籍変更規定上,川村選手が日本国籍を取得しても日本代表にはなることができないことが判明し、川村選手はナショナルチームメンバーから外れることになりました。

2011年2月、シャンソンは川村選手に対し、2011年3月末の契約期間満了をもって契約更新をしないという形で解雇を通告しました。

川村選手は、シャンソンのために来日したものであり、シャンソンの選手として復帰することを希望しています。

また、川村選手が中国で約束された地位を放棄し、また、帰化のため21歳から27歳というプロスポーツ選手としてのかけがえのない時間を、プロ選手として活躍する場を得られないまま過ごすことになった等の多大な犠牲を払ったことに鑑み、また、当初の約束に照らして、川村選手は、約束通りシャンソンの社員として引き続き処遇すること、川村選手が受けた経済的精神的苦痛を慰謝するための費用を支払うことを求めて提訴すしたものです。

訴訟は、今後本格的に始動しますが、川村選手の希望に添うように弁護活動に全力を挙げたいと考えてます。

川村選手の代理人は、当事務所の弁護士、笹山尚人、今野久子が担当しています。

(2011/12/26記)

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