B型肝炎訴訟について | 東京法律事務所

肝硬変・肝がんの原因はお酒?
いいえ、大半はウィルスが原因です

肝硬変・肝がんといった肝臓の病気はお酒の飲み過ぎによって引き起こされるというイメージはありませんか?実は、アルコールが原因となった肝硬変・肝がんは全体のごく一部です。肝硬変の7割、肝がんの9割が、B型・C型肝炎ウィルスによるものと言われています。

グラフ:肝硬変の原因

ウィルス性肝炎は国民病

厚労省の推計によると、国内でB型・C型肝炎ウィルスに感染している方(キャリア)は350万人にも上ります。なんと国民の30人に一人がキャリアなのです。B型肝炎については、キャリアの9割は「無症候性キャリア」という症状が現れない状態のままですが、1割程度が慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行します。怖いのは、肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、自覚症状が出るころには病状がかなり進行してしまっているということです。

輸血、血液製剤、予防接種で感染が拡大

なぜこれほどまでにウィルスの感染者がいるのでしょうか。そこには国のずさんな医療行政があります。みなさん、子どもの頃を思い出してください。体育館や保健室に集められて、一列に並んで予防接種を打たれた記憶はありませんか?針や筒を取り換えないままの注射器の連続使用が、1988年ころまで容認されていました。それがウィルスを蔓延させた一つの大きな原因です。また、ウィルスの混入を防止しないままになされた輸血や血液製剤の使用も、多くのウィルス感染者を生み出しました。

B型肝炎訴訟とは

注射器の連続使用によって、B型肝炎ウイルスに感染させられた北海道の被害者5名が国を相手に損害賠償を求めた訴訟は、2006年6月に最高裁が国の責任を認める判断を出しました。しかし、5名の原告を除く被害者全体の救済を国・厚生労働省が拒否したため、2008年に提起されたのが全国B型肝炎訴訟、私たち東京法律事務所が弁護団の事務局を担っている訴訟です。
苦難の末、2011年6月28日、国(総理大臣)の正式な謝罪を受け、国と原告団・弁護団との間で基本合意が成立し、それに基づき被害者救済の法律(特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法)が制定されました。

グラフ:肝硬変の原因

基本合意が成立するまで、全国の原告、弁護団で要請行動・宣伝活動に取り組みました。 写真は2010年11月、日比谷公園での座り込みの様子。

お気軽にご相談を

この法律に基づき賠償を受けるためには、裁判で様々な資料を提出することが必要とされています。提訴までのご相談は何度でも無料ですので、まずは電話でご相談下さい。
資料が十分にそろえられずに困難な事案もありますが、国による一方的な線引きを許さず、広く被害者の救済を行うことを求めて原告団・弁護団は日々闘っており、救済範囲を広げて和解を勝ち取る成果も上げています。

肝硬変、肝がん患者の助成制度を

裁判の枠組みでの救済範囲を広げていくこととともに、私たちが力を入れているのが、「恒久対策」です。国の責任で病気になった方々について、国の負担で安心して医療を受けることのできる体制を作らなければなりません。それが、肝硬変、肝がん患者に対する医療費助成制度の創設です。B型肝炎訴訟弁護団・原告団の奮闘で、全国の地方自治体で同制度の実現を求める意見書が採択、制度創設を求める請願署名は50万筆を超えました。世論の高まりにより、党派を超えて国会議員が動き出しています。
私たちは、制度の実現に向けて引き続き尽力していきます。

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